坐骨神経痛になったのが約1年前。
1年経ったからこそ語れることがあります。
今回は、
- そもそもの原因、
- どんな症状だったのか、
- そして、最終的にどうやって治したのか
についてまとめてみます。
坐骨神経痛の原因となったあれ・・・?
そもそも何が原因だったのか・・・
今でもわかりません。
ヘルニア?
いや、そんなにシンプルな話では無いと思っています。
なんせ、かなり昔に既にMRI検査でヘルニア(L5/S1)と診断されていました。
その診断を受けてから、もう何年もの間、
全く
坐骨神経痛の症状はありませんでした。
普通の腰痛持ちという感じです。
それが、2017年の1月・・・いきなりだったんです。
ある日の朝、突然です。
ぎっくり腰でも怪我をしたわけでもありません。
当時は、痛みで原因なんて考える余裕はありませんでしたが、今はなんとなくわかっています。
おそらく、坐骨神経痛の原因の一つは、
精神的ストレス
発症の1か月ほど前に、人生で最悪の出来事(人生、生活を揺るがす)を経験していました。今でも思い出したくないのですが、かなり精神的に追い込まれた時期でした。
精神的なストレスも坐骨神経痛の原因の一つと言われています(Mental Stress)。
何年も問題が無かったのに突然、その出来事とタイミングを合わせて坐骨神経痛、というわけです。
関係性は否定できません。
腰痛とは全く異なる痛み
ある朝起きたら普通じゃない痛みを腰じゃなくてお尻と足に感じたわけです。
背中の下の方(腰の方)が痛い通常の腰痛とは全く違う物です。
痛みはもちろんの事、痺れがひどい。
恥骨付近、右のお尻、右太ももの裏と外側、そして右足のかかとや小指。
とにかくあらゆる所が痛くて痺れていました。
痺れっていうのは、恐ろしいものです。
突然、体の一部が、自分の意思通りに動かせなくなるわけです。
「あれ?あれ?」みたいな。
ある日突然足を引きずり始めるわけです・・・
今思い出しても、恐ろしい。
普通に生活ができなくなります。
椅子に座る事ができないので、トイレも食事も一苦労です。
さらに言うと外傷が無いのがメンタル的に最悪。
変な話、骨折とか外から見て怪我してます、って感じだと「あー、あの人怪我してるんだね」とわかってもらえますが、坐骨神経痛の場合は、怪我してる感が伝わらないんですね。
- バスとか電車、、、ガラ空きでも、絶対に座らない、というか座れません。さらに、痛みで大量に汗をかいて息が荒い。ただただ、ヤバいやつって感じだったでしょう(笑)。
- 知り合いは、腰痛ね~みたいな。よ~つぅ~じゃー無いって。マジで。
とにかく、坐骨神経痛は、腰痛なんてもんじゃないんです。
そもそも、痛いのは、腰じゃなかったですし。
ホントに苦しかった
坐骨神経痛?「安静にね~」は嘘
これも苦しかった。
「坐骨神経痛?絶対安静ね~」という、、
結論から言うと、
嘘
できる限り体は動かすべきなんです。運動です。
これまで、色んな治療、医療機関を訪れましたが、ほとんどの所で安静にしなさい、と言われました。
痛みでメンタルも体も思考もコントロールできない状態で、わらをもすがる気持ちで、「安静」という言葉を信じて、ほぼ寝たきりになりました。んで、社会から離脱しました・・・
でも、寝たきりになって1か月ほど経っても、全く改善する感じがありません。
逆に、悪化する一方でした。どんどんメンタルが壊れていって、筋肉は硬く重くなっていく感じです。
100歩譲って「嘘」じゃないとしても、この「安静」発言するリソースは、あまりにも無責任だと思います。可能なら他の治療、医療リソースを試すべきです。
確かに、ヘルニアが原因であったりする場合、無理な運動でヘルニアが悪化する事はあるかもしれません。
炎症が強いときの目標は炎症を長引かせない事ですので安静も重要です。
でも、ただ、「安静に」は無責任すぎる。
重要なのはその後なんです。炎症がある程度治まった後の処置。そこに言及しないというのは医療行為として成り立っているように思えません(i.e., 治す意図は無く、その症状に対処する意図のみ)。
研究結果でもありますが(安静にする事は坐骨神経痛を治す最適解では無い)、実体験としても、この安静説は嘘だとわかりました。
そして開き直った、
身体的に最悪な状態で、精神的にも最下点にいった時、開き直りました。
もういいや、って
正確には、発症前の状態に戻す、という考え方をやめました。
この痛みとうまく付き合っていく、と腹をくくったわけです。
そこから、痛みとのうまい付き合い方を考え始めました。
色々と調べていく中で、如何に「治療」というものに対する自分の考えや理解が浅いか、という事がよくわかりました。
これまでの人生、いろんな怪我を経験してきました。
色んな怪我を経験してきたのに「怪我を治す」というのは、「怪我をする前の状態に戻す」という意識しか持ち合わせていませんでした。
でも、人間はおもちゃじゃないんだから、元の状態に戻ることなんてないんですよね。
治すとは、元の状態に戻すのではなく、状態を受け入れて、元の状態よりもさらにパワーアップ(色んな意味で)する行為という理解を持っています。
「その」人に合った治療が最強
ホントに色んな事を試しました。
整体、鍼灸、温泉治療、ペインクリニック、カイロプラクティック、整形外科病院
治療以外にも、専門家に直接会って相談もしました。
そして、私の場合、最終的に残された時間が少なくなった為、手術に踏み切りました。
どの方法を選択するかは、その人の生活環境、時間、お金、性格によって決まると思います。
因みに、「時間」というのは、
- 長い時間をかけて治すという選択肢がとれるのか、
- それとも何らかの時間的な制限があり、とにかくお金をかけてでも、もしくは将来的なリスクを負ってでも、すぐにでも何らかの結果を出したいか、
という事になります。
医療従事者からすればこのような考え方はナンセンスかもしれませんが、ほとんど生活環境と時間で治療計画が決まるんじゃないかと思っています。みんな生活がありますからね。
開き直ってから(前向きになってから)私がどうしたかというと、治し方を大きく二つに分けました。
- 保存治療、運動療法
- 外科手術
経験上、まずおススメするのは、前者の保存治療や運動療法です。
因みに、保存治療というのは安静にする事じゃありません。
ストレッチ等を組み合わせる外科手術を行わない治療です。体を動かす治療です。
次に、
- その運動療法をいつまで続けるのか、
- どの状態になるまで続けるのか、
自分の生活環境や時間的な事を考えて決めます。
私の場合、生活環境の関係もあり時間的リソースがかなり制限されていました。
結果、決めた時期までに、状態を求めるレベルまで持っていくこと出来なかったので、外科手術に踏み切りました。
因みに、あのタイミングで外科手術を行った事について、全く後悔していません。どちらかというと良い判断だったと思っています。
外科手術を行った場合、その後、必ず運動療法に戻る事をおススメします。
まとめ
苦しい1年でしたが、すごく充実した1年でした。
簡単にまとめますと、
- 結局、坐骨神経痛の原因はわかっていません。
- 症状は、炎症による痛みも半端ないですが、私の場合、痺れによるストレスが辛かったです。
- 最後に、治療としては、運動療法をおすすめします。ただ、例えば時間的に余裕が無い場合は、リスクを考慮した上で外科手術も選択肢として考えておくべきだと思います。