最近いろんな種類のジムがありますよね。
結果にコミット系ジム、パーソナルマイクロジム、おしゃれ・ラグジュアリ・セレブ・エンターテイメント系ブティックジム、美容院とジムの融合、武道とフィットネスの融合、ハイテクジム(ボディースキャン)、メイドジム等々。
今回は、その中でも、個人的に注目/期待している種類のジムをご紹介します。
実は、このジムについては、2018年の頭に小さな記事で紹介されてからずっと気になってました。
ブログを立ち上げた時にイメージしていた将来のジムサービスの形態に近くて、存在を知った時、「ついに来た!」という感じだった事を覚えています。
ReXeR レクサー
日常の中にプライベートとワーク、フィットネスが融合する場所
働くと運動の融合
結果、フィットネス→ライフスタイル化。
異業種
ジム運営母体は、フィットネスとは別の業種。
フィットネス、生活の一部
フィットネスは、あくまでも生活を構成する要素の一つであり、生活の一部として組み込みやすいような環境を提供。
大阪府大阪市中央区 備後町3-4-1 山口玄ビル B1・1F
これまでのジムとは視点の異なるジム
これまでのジムとは全く視点が異なるジムになります。
例えば、こんな違い
これまでのジム ⇒ トレーニングジムを提供
ReXeR大阪本町 ⇒ 日常とトレーニングが融合した環境を提供
これまでのジムは、基本的にジムサービスしか提供しません。
健康食、ハイテク、エンターテイメント、パーソナルトレーニング等、様々な派生形がありますが、結局、それら全て利用者視点からしたら、ジムサービスの分類なわけで。
今回ご紹介するジムの何が違うかというと、利用者視点で異業種の融合だという事です。
利用者視点。つまり、利用者の日常を構成する要素(単独で)である、
働くと運動
を融合した環境をこのジムは提供しています。
結果、利用者のライフスタイル向上につながるという話です。
因みに、このジムを運営する母体は、フィットネスとは関係の無い会社です。
異業種だからこそ=フィットネス業界以外の社会で生きてきたからこそ=ジム利用者の社会で生きてきたからこそ知っている、異業種ならではのジム業態だと感じました。
このような業態が生まれ始めたのも、日本でのフィットネスに対しての認知度が向上しているからだと思います(世の中的に、フィットネスが他の業種との融合対象として認められ始めた)。
さらに言うと、将来的には、
- 生活インフラの融合/統合が進み、個人が自由にパフォーマンスを発揮できるようなインフラが普及;もしくは、
- 生活インフラの融合/統合は進まず、一部のプレーヤーのみがそのような環境メリットを享受できる社会になる
のどちらになるか、という所でしょうか。
今の業態と働く環境に対する課題感
ある統計データによると、利用者がジムに通うのを辞めた/そもそもジムに通わない理由の上位には必ず時間が無い、面倒がランクインするそうです。
例えば、サラリーマンであれば朝から夜まで「会社で」働いて、会社から解放されたらもうすでに外は暗くなりはじめ・・・脳も疲れ果て、全く運動する気になれない。ジムに行くにしても、疲れ果てた会社帰りにわざわざ時間をかけてジムに行くのが面倒。そう考えてるうちに、リフレッシュしたくなって、お酒・・・結局、運動しない。
今の社会システムが、戦後の企業戦士時代(時間拘束@固定環境")からあまり進化してないという事なんでしょうが、同時に今のフィットネス業態も、この問題を「しょうがない」「当たり前の事」としてサービスを提供してきた、という事だと思っています。
現在のフィトネス業態の一つとして、比較的新しい業態の24時間フィットネスを例に挙げると、これは、現状の社会システムを強烈に受け入れたがゆえの24時間という事だと思ってます。夜遅くまで働いてるでしょうから、ジムを24時間オープンにしました、と・・・
さらに言ってしまうと、これって、現代人の肥満加速の要因の一つでもある社会の利便性に共通する状況だと思っていて、コンビニみたいに24時間オープンや深夜まで開いてる居酒屋等のお店があるから、夜おそーくに食べる。さらに、仕事のストレスの反動でガツガツ食べ過ぎる、という状況を招いた結果、現代人の肥満が加速。そんでもって、運動もしない。
24時間フィットネスも似た感じで、現在の社会システムを前提とした利便性をアピールしていて、それって、仕事で疲れて生理的に運動パフォーマンスが出ない状態で運動する非効率さ(それでも仕事等のストレス解消の為にとにかく筋トレ)や、ただでさえ少ないプライベート時間を運動の為に削った結果、運動よりももっと大切な家族との時間や睡眠時間等を犠牲する事になる、といったように、長期的に見て何らかのマイナス的効果が出てくるような気がしています。
この業態そのものが悪いというわけでは無く、利用者が十分に注意しないと、(現在の社会システム⇒ストレス(運動不足、過剰カロリー摂取、アルコール)⇒肥満、のように)将来的には新たな「現代人あるある」の一つとして、例えば夜遅くまで筋トレして十分な休息を取らずに次の日・・・という生活が繰り返されることによる「疲労感」「モチベーションの喪失」等の疾患が出てきたりして、とか思ったりします。
このような最近の動向について思うのは、「一般人」にとって運動って他の生活構成要素(働、プライベート、遊び、etc)と比較して優先度的に低いものだと思うんだけどな~って事で。
優先度低くて、全く問題無いと思っています。人には様々な目標やライフステージがあり、無理にフィットネスは魅力的で特別な物として優先的に扱う必要なんて全く無いと思っています。
フィットネスは、あくまでも生活を構成する要素の一つ、ただそれだけの存在。
ワークとフィットネスを融合する価値
では、ReXeR大阪本町が掲げるワークとフィットネス融合の価値は何でしょう?
先に書いたような社会問題を解決する時に必要になってくる一つの生活インフラになりえる、という理解でいます。
フィットネスを生活の一部として組み込みやすいような環境を提供している。
個人的にもこのスタイル(筋トレと働くの融合)を実行してきました。
以前から様々な環境で仕事をしてきました。だからこそリソース(時間や空間)に対して有機的イメージ(自分にとって最適なリソース割り当てを自分でマネージ)があります。
昔は、普通に民間ジムで筋トレしていました(今でもたまにゴールドジムとかいきますが)が、リソース観点で効率的じゃないなと感じて、公共施設で筋トレをするようになったわけです。
公共施設を筋トレ環境として、ついでに近くのノマドカフェで仕事。っというか、逆ですが。ノマドカフェ等で仕事をするついでに(合間に)公共施設で筋トレ、ってな感じです。
ただ、結局、ずっと感じていた問題は、筋トレと仕事の融合環境が無いという事でした。
そのような環境を探していて、最終的に、ReXeR大阪本町にたどり着いたわけです。
ReXeR大阪本町
それでは、肝心のジムのご紹介です。
入口は、1階と地下の2か所。1階がトレーニングスペースになっていて、地下が働く環境(オープンシェアオフィス型)/カフェになっています。
#休日は地下スペースはクローズ
全体的な雰囲気としては、高級感のある感じで、地下の働く環境なんて、ホテルのロビーのような。静かな音楽が流れ、地下の入口入って右手の壁全面には癒し系の映像。
全くもってして、普通のジムとは違います。
視点が日本のこれまでのジムとは違う、と・・・一瞬で感じさせる環境作り。
アメリカのLuxury gym Equinoxをイメージ(行った事ありませんが)。
肝心のジムスペース・・・その造りと機器の種類とトップレベルの機材に圧巻。
さらに、ゲストパーソナルトレーナーとして、あのフィジークチャンピオン
加えて、パウダールーム、コラーゲンマシン、ホワイトニングマシン等女性向けにも力を入れているし、カラフルでいくつかの種類を揃えたトレーニングシューズもトレーニングウェアの貸し出しもしてる。
こういう所も日常との融合を意識している所ですよね。
コンセプトが明確で、インフラからコンテンツまで揃えたジムという事になるわけです。
今後の課題
今後の課題は、このようなジム業態を社会が受け入れるか、という所でしょうか。
例えこのような便利生活インフラが出来たとしても、社会がそのインフラの利用を理解しなければ「一般人」がこのメリットを享受できる事は無いと思います。
要は、個人が自由にパフォーマンスを発揮して働けるような社会にならないと、という事で。
巷で働き方改革と話題になっていますが、その働き方改革の視点にピンと来てなくて・・・
重要なのは個人のパフォーマンスを最大限あげる、言ってしまうと誰の時間を生きるか度に基づいた仕組み作りが改革につながると思っています。
社会が「使う者」「使われる者」というスキームを会社/組織という形で維持する事に執着している限りは、なかなか本質的な改革が進むことは無いんだろうな、とか思ったり。言い方を変えると、今の働き方改革というのは、改革というスローガンをぶら下げて、旧態依然の社会システムをさらに強固なモノにする(会社は法に基づいて「改革」したんだからいいよね、的な)、という事なんじゃないかとも思ってます。
そうなるとおそらく、生活便利インフラの整備は進まず、個人のパフォーマンスを最大化する為のこのようなジム環境とかは、一部のプレーヤー(経営者、個人事業主、etc)のみが享受できる事になり、サービス提供者側もそれに基づいて、単価を上げ、高級感を出し、利用者のレベル(種)をフィルタリングする事を前提としたサービス提供形態に落ち着く。
そしてその先は、そういう社会という事です。
まとめ
最近は、カフェとの融合や美容院との融合等フィットネス関連の新しい業態が生まれてるかと思います。
その中でもこのReXeRは、生活のメイン構成要素である「働く環境」との融合を実現しており、さらに特徴的なのは、ジム設備やサービスが凄く充実している、という所にあります。
ただ融合しているだけでは物足りない所ですが、ジムサービスの充実さは、一般の民間ジムを超えるレベル。
今後、このような業態がどのように進化していくかは先の話として、とりあえず、まだ大阪だけにしか店舗を出して無いようなので、都心への出店が期待されるところです。
って、言ってたら、出店(2018年11月)してます~!
そして、同時に、他にも日本的なニュアンス(環境、ルール作りとか)がうまい具合にブレンドされたタイプの色んな形態のフィットネス!ライフスタイル!ビジネスが出てきてほしーなーとも思っています。